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全年5月31日の投稿2件]

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2025年5月の #読了
自分のために
◆柴田元幸「つまみ食い文学食堂」
(質チョイス共に)信頼をおいているので、いわば翻訳者買いをしている柴田元幸氏。結構前に連載されていたエッセイをまとめた本ですが、取り上げられている作品を割と読んだことがあって「話についていけるぞ」感が嬉しかった。
気になった箇所を #引用
不味い食事をめぐる文章には、美味い食事をめぐる文章にはない文学性がある(中略) その不味い食事が調理され食されるに至った人間のドラマに共感を寄せることは大いに可能であり、むしろそのように共感することは、人の道にかなったことだとすら言えるであろう。
(『不味い食事』の章より)

これを象徴的に読むなら、『飢ゑ』の若者は、世界の意味を見きわめようと苦闘すればするほど世界の無意味を証明してしまう一方で、「断食芸人」の芸人は、世界が無意味であることにはじめから勘づいてしまっている
(『空腹、飢え、断食』の章より)

『そうそう、そうなんです。食べ物があれば、おいしくなさそうだし、おいしそうだと食べ物はそこにない!』(巻末の対談より)
◆みっけ「知りたいこと図鑑」
フルカラーの図解でいろんな雑学をつまみ食い。カフェのあるTSUTAYAで買いました。子供が大きくなったときに「入り口」になってほしい本を選ぼうという気持ちが大きくなっていることに気づく。本などまるで読まない子かもしれないのにね(元気であってくれればいい)。

子のために

呟き

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2024年5月の #読了

恩地三保子訳/ローラ・インガルス・ワイルダー「シルバーレイクの岸辺で」「農場の少年」
山川紘矢・山川亜希子訳/パウロ・コエーリョ「アルケミスト」
飛田茂雄訳/カズオ・イシグロ「浮世の画家」
村上春樹訳/トルーマン・カポーティ「ティファニーで朝食を」※新潮文庫
三浦みどり訳/スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ「戦争は女の顔をしていない」

 これは一部を紙の本で、大部分を #Audibleで。

すべてAudibleで聴いたものとして、
山崎貴「小説版 ゴジラ−1.0」
 話題になっていたので何となく。話が佳境に入ったあたりで一旦やめて映画を観て、それから最後まで聴いた。小説版だと主人公の内面が具体的に書かれているところが映画では押し黙っていたり、一部のシーンが映画では省略されていたりと細かな違いがあったもののそれぞれ楽しめた。

今月は積読消化月間としていたが、結局のところ蔵書からの読了は「浮世の画家」と「ティファニーで朝食を」の二冊だった。

後者は新潮文庫の100冊2023でプレミアムカバーになっていたものを買ったので一年近く寝かせていたことになる。が、他の超熟成積読本たちに比べればまだまだ。

呟き