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2025年7月31日の投稿1件]

2025年7月の #読了
今月は長いので折りたたみ。読み聞かせの絵本は数があるので、今後も折りたたみ形式になるものと思う。

自分のために
純文学では短篇をたくさん読んだ。その他、書店でインパクトのある装丁に惹かれて内容も気になっていた「魚が存在しない理由」も読了。
◆ものごころ:小山田浩子
「はね」「心臓」「おおしめり」「絵画教室」「海へ」「種」「ヌートリア過ぎて」「ものごころごろ」
◆池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第3集05 短篇コレクションⅠ
図書館で借りること三度目にしてようやく読了。
再読のコルタサル「南部高速道路」(木村榮一訳) 前に見つけた誤植と別の脱字を見つける。初めて読んだときの鮮烈な印象をもう一度味わえたらなあ。こんなにたびたび再読していたら無理か。好きな短篇、でもコルタサルで一番好きな短篇というわけではない。

これも再読のオクタビオ・パス「波との生活」(野谷文昭訳)、マラマッド「白痴が先」(柴田元幸訳)、フアン・ルルフォ「タルパ」(杉山晃訳)。
「波との生活」は最初に読んだときとは印象が大きく異なり、最後に氷像と化した波を近くのレストランに売り払ってしまうのが酷いように思った。海に返してはやれないのだろうか。詩人だけあって詩的かつ幻想的に美しく描かれているのだが、筋書きとそれが表しているものを考えると、だから何なの、でないこともない。「白痴が先」は何か引っかかるものがあるように思ったのだが忘れてしまった。ルルフォの作品は本当に再読に耐える(と思う)。

以下は今回初めて読んだものたち。ただ「夜の海の旅」はどこかで読んだことがあるような。
「色、戒」張愛玲/垂水千恵
「肉の家」ユースフ・イドリース/奴田原睦明訳
「小さな黒い箱」P・K・ディック/浅倉久志訳
「呪(まじな)い卵」チヌア・アチェベ/管啓次郎
「朴達(バクタリ)の裁判」金達寿
「夜の海の旅」ジョン・バース/志村正雄
「ジョーカー最大の勝利」ドナルド・バーセルミ/志村正雄
「レシタティフ─叙唱」トニ・モリスン/篠森ゆりこ
「サン・フランシスコYMCA讃歌」リチャード・ブローティガン/藤本和子
「ラムレの証言」ガッサーン・カナファーニー/岡真理
「冬の犬」アリステア・マクラウド/中野恵津子
「ささやかだけれど、役にたつこと」レイモンド・カーヴァー/村上春樹
「ダンシング・ガールズ」マーガレット・アトウッド/岸本佐知子
「母」高行健/飯塚容訳
「猫の首を刎ねる」ガーダ・アル=サンマーン/岡真理
「面影と連れて(うむかじとぅちりてい)」目取正俊

◆魚が存在しない理由:ルル・ミラー/上原裕美子
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子のために
図書館で絵本を借りてきてたくさん読んだ。
◆ひよこさん(福音館書店0.1.2.えほん):征矢清/林明子(絵)
◆つんこんぱっ(福音館書店0.1.2.えほん):こぺんなな
◆ごぶごぶごぼごぼ(福音館書店0.1.2.えほん):駒形 克己
◆ぱっちりおはよう(福音館書店0.1.2.えほん):増田 純子
◆パンふわふわ(講談社の幼児えほん):彦坂有紀/もりと いずみ(絵)
◆カラフル(すこやかあかちゃんえほん4 岩崎書店):新井 洋行
◆おつきさまこんばんは(福音館書店):林明子
◆めとめがあったら(ブロンズ新社):おくむら けんいち/マッティ・ピックヤムサ(絵)
◆おやさいとんとん(ママと赤ちゃんのたべもの絵本2 岩崎書店):真木文絵/石倉ヒロユキ(絵)
◆おさかなちゃんのじょうずじょうず(学研プラス 0・1・2さい[ちっちゃなおさかなちゃんの本]):ヒド・ファン・ヘネヒテン/古藤ゆず(翻案)
◆へんしん うみのいきもの(ほるぷ出版):三浦 太郎
◆すいぞくかん(マルジュ社 かがみのくに):藤田伸
◆くだものいろいろかくれんぼ(ポプラ社 これなあに?かたぬきえほん):いしかわ こうじ
◆フライパン(しかけえほん WORK×CREATEシリーズ コクヨ):きのしたけい/moko(絵)
◆あそぼうよ(好学社):レオ=レオニ/谷川俊太郎
レオ=レオニの描く、どこかとぼけた感じのするねずみたちが、今日は何をして過ごそうかと話し合う絵本。絵がとても可愛らしく、芸術的な色遣い。乳児ウケはやや微妙だった。
◆きょうのおやつは(かがみのえほん, 福音館書店):わたなべ ちなつ
ページの片側が鏡面になっていて、垂直に立てることで見開きのもう半分に描かれたイラストが左右対称に映し出され、絵が完成するという仕掛け絵本。今日のおやつはホットケーキ。鏡に映すと卵はふたつに、フライパンは丸く、ホットケーキも丸く、最後のお茶とお皿は2人分。とても面白いのだが、子はにぶく輝く鏡に夢中でまだ絵本のギミックを楽しむには至らず。
◆いっぱいあるよ!おでかけどれにする?(偕成社):てづか あけみ
今日のお出かけで乗っていく乗り物、持って行くおもちゃ、行き先、行き先での過ごし方など、選択肢のイラストがたくさん、ページいっぱいに描き込まれた絵本。色合いも鮮やかで、これは喜ぶのではと思ったが反応はそうでもなかった。
◆ぞうのエルマー エルマーのいちにち(BL出版):デビッド マッキー/きたむら さとし
ビビッドな体色を持つ象のエルマーが一日を過ごすお話。やや食いつきよし。それにしてもエルマーは、普通の体色の仲間たちとするかくれんぼで著しく不利である。
◆おべんとうバスのかくれんぼ(ひさかたチャイルド):真珠 まりこ
お弁当の中身たちがかくれんぼをするお話。エビフライやブロッコリーなど、上手く隠れていて面白い。大きめの絵本で、線が太く、色合いも鮮やかなためか喜んで見ていた。
◆はこあけて(あけてえほん図書, 偕成社):新井 洋行
お道具箱、ケーキの箱、おもちゃ箱、お弁当箱が描かれ、ページをめくるとパカッと箱が開いて中身が飛び出す絵本。たまたまだと思うがケーキとお弁当のページで口をモグモグ動かす。
◆Sassyのあかちゃんえほん ちゃぷちゃぷ
同じシリーズの「にこにこ」が子のファースト絵本で、特にお魚のページのとても反応が良かったので期待して借りる。やはり乳児の興味を惹きつけるようにできているのかじっと見ているが、嬉しそうに笑ったり声を立てたりという反応はなし。
◆がたんごとんがたんごとん(ボードブック版, 福音館書店):安西 水丸
絵は地味な感じで、ボードブック版なので小型だしどうかなと思いつつ読み聞かせ。結論から言うと非常に気に入ったようだったので何度も読んだ。がたんごとんという音の繰り返し、少しずつ乗客(?)が増えていくシンプルな展開が乳児にも楽しめるのかもしれない。
◆とっくん(こどものとも0.1.2(2024年2月) 福音館書店):駒形 克己
抽象的な円や楕円、ひょうたんのような形が描かれた各ページに、丸みを帯びたいびつな形の穴があいていて、穴から見える色や「とくん、とっくん、ととととと、どっくん」という鼓動のようなオノマトペが入っている。こんな抽象的で地味な感じのものはさすがにウケないだろうなと思いつつ、自分の感性で選ぶと偏るからと思い、とりあえず借りたのだったが今回借りたなかで一番反応が良かったのが意外にもこれだった。

乳児目線では何が刺さるかわからない。ただ傾向として言えるのは、やはり月齢相当のものが総じて良い反応を得られた(と書くと何だか自分の子で実験でもしているかのようであるが)。絵を見て楽しむ分には少し対象年齢が上のものでもいいのではないかと思っていたが、逆にもう少し大きくなったらつまらなくなってしまうようなものをたくさん読み聞かせしておくべきなのだろうと思う。
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その他
子の食物アレルギーで塞いだ気を取り直してアレルギーやアトピーに関する書籍を読む。そういえば、家庭医学や育児に関する本を読むという発想がこれまでなかった。
◆アレルギーのない子にするために1歳までにやっておきたいこと15:古賀 泰裕
◆ステロイドの真常識 アトピーのある子のスキンケア:岡藤 郁夫
◆赤ちゃんと子どものアレルギー&アトピーBOOK:永倉俊和(監修)
◆食物アレルギーの悩みを解消する!最新治療と正しい知識 安全な食べ方が分かる本:海老澤 元宏(監修)

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