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2025年8月15日の投稿1件]

#Archive 投稿, 2020年8月15日 / 2025年6月12日改稿
#詩 「浜辺にて」

まだらに蒼ざめた夜の層に

雲のふちはわずかに明るく

眠りの彼方へと大気が潤む

曙光の乳を含ませるように

 

いっさいの希望は

あるということだけが性質なのだ

たとえ打ち捨てられていても

引き裂かれ、血を流し

むせび泣こうとも

 

波の下に砕かれ光る心よ

この目を奪うおまえの名は月

太陽の産声と共に夜へ咲き

祝福の墓碑を照らす光芒

断片