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No.96, No.22, No.21, No.20, No.19, No.18, No.177件]

「アルヴァとイルヴァ」、これまで読んだエドワード・ケアリー作品の中で一番面白かったのではという気すらしているのだが、なぜ復刊されないのだろう。

呟き

夏の解剖 #詩

西瓜の種を指先で

ほじくり出して白い皿に落とす

硬質なピアニシモの納骨

樹の影が揺れる

また手をよごす

うすく赤く甘く

唇は濡らそう、果汁に汗に

貪欲なまでの無頓着さで


ふと

思い出しただけのように

さりげない調子で

しばらく前に席を立った

あなたの分にもほら、塩をひとつまみ

百万年前の海水を

かわかした

ものです。

断片

小説を書くため練炭やガスでの自殺について調べていると検索エンジンが余計な気を回してくる。

呟き

せっかくなので嗅覚障害の人間を語り手に置いて小説を書く。
宣言しないとぐずぐずするので、こんな場所で何ですが「今から書きます」と。

呟き

追悼と祈り。

昨日から嗅覚がほぼ消失し、匂いがわからないことによって味覚も体感9割損なわれている。地味に嫌だなあ。

日記

日航機墜落事故から38年。
犠牲になった方々のご冥福をお祈りします。

三姉妹での旅行から帰るところだった三人娘を同事故で一度に亡くされた御夫妻へのインタビューを以前読み、あまりの痛ましさにずっと忘れられない。
飛行機が山中に墜落したと聞き、自らの足で子供らを探すつもりで服装をととのえ長靴を履いて現地へ駆けつけたところ、乗せられたバスの向かう先はどうやら現場の山ではない。
着いたのは、回収された亡骸の並ぶ体育館であったーーと。生存を信じたい気持ちが一瞬で打ち砕かれる残酷さ。
関係者の心の傷も深かったことだろうと思う。

呟き