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タグ「短歌」を含む投稿8件]

8月の #短歌 まとめ
珈琲にミルク注げば浮いている羽虫のあった友の新盆

ヘンゼルが光る白い石撒いたように来た道に愛を撒いておけたら

お題「夏休み」
知らぬ間にとまった日々を図書館のひとの多さが夏休みにする

カブトエビ育成キット山積みで寿命はおおよそひと月とある

置き去りのハートの浮き輪しぼみつつ夏のエアーを秋まで残す

断片

第173回芥川賞・直木賞はともに該当作なし。少し胸がざわつく夜。
難所。愛着を持てぬ小説作品での執筆の難所。ゼロから、いやマイナスから、それでも立ちあがろうとするのは、愛しているからではなく愛に息絶えないでいてほしいからか。
私はこの小説を愛していると心から言えたのは、結局最初の作品だけだったかもしれない。

転ぶのが上手になったおさなごと斎場から手をつないで帰る

転ぶときちゃんと前に出るおさなごの小さな手と手をつないで帰る

子の秋刀魚からわたをとってやりながら胎盤はきっと苦い味だろう

眠る子に無害な殺虫スプレーを撒く テレビでは爆撃の街

#短歌

日記

このところ「コトアム」というSNSをゆるく楽しんでいます。
詩や短歌、俳句、日記にエッセイ、ちょっとした呟きなど、人々が紙片一枚に寄せる言葉をひらひら集めて束ねて、自由にプレイリストを作成。
テーマ設定と作品選定で(というほど堅苦しくもないのがいいところ)自分の「好き」の多様性が紐解かれていくような感覚があります。
暫くは読む専になろうと思っていたのだけれど、投稿が簡単なのでついつい思いついた短歌などをぽろぽろと。

眠気覚ましに飲んだ冷たいコーヒーで腹を下して夕方の鐘

よる九時のマクドナルドで四枚おろしのエグチつまみつつ「いいね」

おさなごのほふく前進めざすものがスリッパとかの今が愛しい

落とした錠剤が床で音立てているあいだに見つけられなかった

十四年前の日記のあまってるとこに小さくごめんねと書く

#短歌

日記

咳はだいぶ良くなってきました。
「森の生活」上下巻を一旦 #読了 し、サラマーゴ「白の闇」を読み始めつつ小説を書いている。原稿用紙換算で今やっと30枚くらいだろうか。使いさしの大学ノートなどを埋めるように書いているので正確な字数や枚数は不明。
埋まったノートや紙束は、頭から改稿して次のバージョンができた時点で捨てます。

他にも書きたいものがたくさんあって、体調と手だけが追いつかない。世界が(その醜さも含めて)あまりにも本物であって、それは美しいということなので、自分のような紛い物の人間がここにいるのは間違いじゃないかとずっと思っている。

老猫の右耳つまむ左手の中でこしらえている霊薬
#短歌

日記