2023年8月の投稿[29件](2ページ目)
2023年8月18日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
初恋 #詩
スプーンにのせた心臓が
どくどく
震えていました
陽の透けた髪
かすかな空調の音
ざわめき、街の
溶けてしまいたかった
夏よりもはやく
一秒後にきっと
氷が鳴るんだろうって
どうしたわけか
わかっていたから
スプーンにのせた心臓が
どくどく
震えていました
陽の透けた髪
かすかな空調の音
ざわめき、街の
溶けてしまいたかった
夏よりもはやく
一秒後にきっと
氷が鳴るんだろうって
どうしたわけか
わかっていたから
2023年8月17日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
まだ咳が出る。詩を書いています。
大昔に書いていた詩のノートなど見ると幼さに苦笑してしまうのだが、9歳のころから詩を書いていたという事実はただ「おまえは本当にこれが好きなのだ」と囁いてくれるので少し心が安らぐ。
大昔に書いていた詩のノートなど見ると幼さに苦笑してしまうのだが、9歳のころから詩を書いていたという事実はただ「おまえは本当にこれが好きなのだ」と囁いてくれるので少し心が安らぐ。
「アルヴァとイルヴァ」、これまで読んだエドワード・ケアリー作品の中で一番面白かったのではという気すらしているのだが、なぜ復刊されないのだろう。
夏の解剖 #詩
西瓜の種を指先で
ほじくり出して白い皿に落とす
硬質なピアニシモの納骨
樹の影が揺れる
また手をよごす
うすく赤く甘く
唇は濡らそう、果汁に汗に
貪欲なまでの無頓着さで
ふと
思い出しただけのように
さりげない調子で
しばらく前に席を立った
あなたの分にもほら、塩をひとつまみ
百万年前の海水を
かわかした
ものです。
西瓜の種を指先で
ほじくり出して白い皿に落とす
硬質なピアニシモの納骨
樹の影が揺れる
また手をよごす
うすく赤く甘く
唇は濡らそう、果汁に汗に
貪欲なまでの無頓着さで
ふと
思い出しただけのように
さりげない調子で
しばらく前に席を立った
あなたの分にもほら、塩をひとつまみ
百万年前の海水を
かわかした
ものです。
2023年8月16日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
小説を書くため練炭やガスでの自殺について調べていると検索エンジンが余計な気を回してくる。
せっかくなので嗅覚障害の人間を語り手に置いて小説を書く。
宣言しないとぐずぐずするので、こんな場所で何ですが「今から書きます」と。
宣言しないとぐずぐずするので、こんな場所で何ですが「今から書きます」と。
2023年8月15日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
追悼と祈り。
昨日から嗅覚がほぼ消失し、匂いがわからないことによって味覚も体感9割損なわれている。地味に嫌だなあ。
昨日から嗅覚がほぼ消失し、匂いがわからないことによって味覚も体感9割損なわれている。地味に嫌だなあ。
2023年8月14日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
台風7号接近中。
広辞苑(第五版)を譲り受けることになり嬉しい。
広辞苑(第五版)を譲り受けることになり嬉しい。
2023年8月12日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
日航機墜落事故から38年。
犠牲になった方々のご冥福をお祈りします。
三姉妹での旅行から帰るところだった三人娘を同事故で一度に亡くされた御夫妻へのインタビューを以前読み、あまりの痛ましさにずっと忘れられない。
飛行機が山中に墜落したと聞き、自らの足で子供らを探すつもりで服装をととのえ長靴を履いて現地へ駆けつけたところ、乗せられたバスの向かう先はどうやら現場の山ではない。
着いたのは、回収された亡骸の並ぶ体育館であったーーと。生存を信じたい気持ちが一瞬で打ち砕かれる残酷さ。
関係者の心の傷も深かったことだろうと思う。
犠牲になった方々のご冥福をお祈りします。
三姉妹での旅行から帰るところだった三人娘を同事故で一度に亡くされた御夫妻へのインタビューを以前読み、あまりの痛ましさにずっと忘れられない。
飛行機が山中に墜落したと聞き、自らの足で子供らを探すつもりで服装をととのえ長靴を履いて現地へ駆けつけたところ、乗せられたバスの向かう先はどうやら現場の山ではない。
着いたのは、回収された亡骸の並ぶ体育館であったーーと。生存を信じたい気持ちが一瞬で打ち砕かれる残酷さ。
関係者の心の傷も深かったことだろうと思う。
詩をたくさん書き溜め、特に気に入ったものを集めて私家版の詩集をつくりたいと考えている。