or 管理画面へ

No.95

初恋 #詩

スプーンにのせた心臓が

どくどく

震えていました

陽の透けた髪

かすかな空調の音

ざわめき、街の


溶けてしまいたかった

夏よりもはやく


一秒後にきっと

氷が鳴るんだろうって

どうしたわけか

わかっていたから

断片