2023年の投稿[59件](2ページ目)
2023年9月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
encouragement #詩
死者は毎朝あたらしく生まれる
陽気な鳥のようにさえずりながら
私の朝を飛び回る
さあ湯を沸かせ、コーヒーを淹れろ
ねむたい眼をこすって
ほら、始まりは大概ひどいものさ
昼のあいだ死者は戸口に立って
遠い街並みに目をみはっている
ときおり振り向くのは、ふと愉快になったからだ
あのときは実におもしろかったな
そう思わないか? 忘れてしまったのか?
ひかる小石を集めたじゃないか?
夜更け、白い花々に埋もれながら
死者の青ざめたくちびるが
影の天井につづる歌へ、さあ耳をすまし
水底の響きに弱々しい鼓動を横たえて
眠れ、
不安な夢からさめた幼子のように
かわいた眼をふたたび涙でいっぱいにして。
死者は毎朝あたらしく生まれる
陽気な鳥のようにさえずりながら
私の朝を飛び回る
さあ湯を沸かせ、コーヒーを淹れろ
ねむたい眼をこすって
ほら、始まりは大概ひどいものさ
昼のあいだ死者は戸口に立って
遠い街並みに目をみはっている
ときおり振り向くのは、ふと愉快になったからだ
あのときは実におもしろかったな
そう思わないか? 忘れてしまったのか?
ひかる小石を集めたじゃないか?
夜更け、白い花々に埋もれながら
死者の青ざめたくちびるが
影の天井につづる歌へ、さあ耳をすまし
水底の響きに弱々しい鼓動を横たえて
眠れ、
不安な夢からさめた幼子のように
かわいた眼をふたたび涙でいっぱいにして。
岩波文庫フェア2023で貰ったブックカバーをようやく開封しました。
画像は少々ファイルサイズを小さくしなくてはいけないのでまた後日……。
画像は少々ファイルサイズを小さくしなくてはいけないのでまた後日……。
6年前の異なる時期に起こったふたつの出来事、のあいだの因果関係に今さら気づくなどする。
幸せなら手を離そう……。
昨夜は書いている小説のプロットを最後まで書き出して、あそこはむしろこうした方がいいかな?などと考えながら寝落ちしました。
なぜか人生で一度二度しかやったことのないテニスの試合をしている夢を見た(書きかけの小説には全く関係なさそう)。
一週間ばかり前に岩波文庫フェアのブックカバーが届いたのだがまだ開封もしていない。
曇り空は気分が沈みます。
TV番組「世界ねこ歩き」を飼い猫が熱心に見ていて笑ってしまった。猫はいいなあ。
なぜか人生で一度二度しかやったことのないテニスの試合をしている夢を見た(書きかけの小説には全く関係なさそう)。
一週間ばかり前に岩波文庫フェアのブックカバーが届いたのだがまだ開封もしていない。
曇り空は気分が沈みます。
TV番組「世界ねこ歩き」を飼い猫が熱心に見ていて笑ってしまった。猫はいいなあ。
たくさん歩きました。
少し小説を書き進め、もう眠いのでベッドに入って本を読みます。
雲丹が食べたいなと思う。
少し小説を書き進め、もう眠いのでベッドに入って本を読みます。
雲丹が食べたいなと思う。
少し遠出。
「プロジェクト・ヘイル・メアリー」をAudibleで聴いています。まだ3章が終わったところですが面白い。
「プロジェクト・ヘイル・メアリー」をAudibleで聴いています。まだ3章が終わったところですが面白い。
小説を書いて詩を書いてスイカを食べました。
今日、読みかけの本をひらいたら、誰かが物語を書き残してくれて自分が今それを読んでいるという事実に突然おもいがけなく心が震え泣き出しそうになってしまった。
旅行鞄やら柳行李やらにいっぱい、日の目を見ない原稿を溜め込んだっていいじゃないかと思う。書きたい。
今日、読みかけの本をひらいたら、誰かが物語を書き残してくれて自分が今それを読んでいるという事実に突然おもいがけなく心が震え泣き出しそうになってしまった。
旅行鞄やら柳行李やらにいっぱい、日の目を見ない原稿を溜め込んだっていいじゃないかと思う。書きたい。
終戦 #詩
あれは三万五千年前に
噴き出した火焔の白い熾
大地のきずはいつしか治り
あれは四千年前に
運行していた星の軌道
指さされたその彼方で
あれはいつだったでしょうか
鉄の翼がのこした痕
巨大な悪意の膨張
立ち止まって
口あけて
指先離れた風船を
匿っている白い城砦
いつまでも、いつまでも
scratch, scratch, scratch
いたずら者の小鳥が石壁にとまり
短い尾羽をふるわせている
平気です
平気でないでしょうに
scratch, scratch
白銀の画鋲が頭ひからせて
画用紙をひろびろと支えている
待つならば忍耐強く
絵筆をめいめい携えて
群れなし降りてくる亡霊は
あんまりゆっくりなものですから
刻みつけられては揺れる薄皮
フリップブックでさあ御覧じろ
あれはご存じ
これはいかが
知っていますもちろん
いつのことだったでしょうか
scratch, scratch 時の点描
潤んだ目玉のつけた引っ掻き傷
きっと私もそのひとつです
scratch, scratch
空の城砦から
小鳥が今にも落ちてゆきます
あれは三万五千年前に
噴き出した火焔の白い熾
大地のきずはいつしか治り
あれは四千年前に
運行していた星の軌道
指さされたその彼方で
あれはいつだったでしょうか
鉄の翼がのこした痕
巨大な悪意の膨張
立ち止まって
口あけて
指先離れた風船を
匿っている白い城砦
いつまでも、いつまでも
scratch, scratch, scratch
いたずら者の小鳥が石壁にとまり
短い尾羽をふるわせている
平気です
平気でないでしょうに
scratch, scratch
白銀の画鋲が頭ひからせて
画用紙をひろびろと支えている
待つならば忍耐強く
絵筆をめいめい携えて
群れなし降りてくる亡霊は
あんまりゆっくりなものですから
刻みつけられては揺れる薄皮
フリップブックでさあ御覧じろ
あれはご存じ
これはいかが
知っていますもちろん
いつのことだったでしょうか
scratch, scratch 時の点描
潤んだ目玉のつけた引っ掻き傷
きっと私もそのひとつです
scratch, scratch
空の城砦から
小鳥が今にも落ちてゆきます
そういえば昨日は京極夏彦「鵼の碑」の発売日でしたが、先に既刊を一通り読み直そうと思いつつ全然読めていませんでした。これから追いつきたい。