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No.90, No.46, No.45, No.44, No.43, No.42, No.417件]

ケアリー「堆塵館」、夢中で読んでいたらそろそろ読み終わりそうです。

家長ウンビット・アイアマンガーが孫息子クロッドにアイアマンガー家の来歴を語って曰く
『この悪臭を放つ鼻摘みもの、粉々になったもの、ひび割れたもの、錆びたもの、ねじを巻きすぎたもの、欠けたもの、臭いもの、醜いもの、有毒なもの、使い道のないもの。そういったものすべてをアイアマンガー一族は、なにものにも代えがたい愛情をもって遇した。そうした嫌われたものに注ぐアイアマンガーの愛情に勝るものはこの世にはない。われらが所有したものものは茶色で、灰色で、黄ばんでいて、染みだらけで埃だらけで腐臭を放っている。われらは白徽の王だ。徽すらも所有していると私は思っている。われらは徽の大家(たいか)なのだ』 #引用

呟き

サラマーゴ「白の闇」#読了 し、積んでいたケアリー「堆塵館」を読み始めました。まだ100ページ程だけれど最初からハイペースに面白い。屑山での作業描写もそのうちあるのかなとわくわくしながら読んでいます。

そういえば昨日は京極夏彦「鵼の碑」の発売日でしたが、先に既刊を一通り読み直そうと思いつつ全然読めていませんでした。これから追いつきたい。

呟き

encouragement #詩

死者は毎朝あたらしく生まれる

陽気な鳥のようにさえずりながら

私の朝を飛び回る

さあ湯を沸かせ、コーヒーを淹れろ

ねむたい眼をこすって

ほら、始まりは大概ひどいものさ


昼のあいだ死者は戸口に立って

遠い街並みに目をみはっている

ときおり振り向くのは、ふと愉快になったからだ

あのときは実におもしろかったな

そう思わないか? 忘れてしまったのか?

ひかる小石を集めたじゃないか?


夜更け、白い花々に埋もれながら

死者の青ざめたくちびるが

影の天井につづる歌へ、さあ耳をすまし

水底の響きに弱々しい鼓動を横たえて

眠れ、

不安な夢からさめた幼子のように

かわいた眼をふたたび涙でいっぱいにして。

断片

岩波文庫フェア2023で貰ったブックカバーをようやく開封しました。
画像は少々ファイルサイズを小さくしなくてはいけないのでまた後日……。

呟き

6年前の異なる時期に起こったふたつの出来事、のあいだの因果関係に今さら気づくなどする。

呟き