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2025年5月の #読了
自分のために
◆柴田元幸「つまみ食い文学食堂」
(質チョイス共に)信頼をおいているので、いわば翻訳者買いをしている柴田元幸氏。結構前に連載されていたエッセイをまとめた本ですが、取り上げられている作品を割と読んだことがあって「話についていけるぞ」感が嬉しかった。
気になった箇所を #引用
◆みっけ「知りたいこと図鑑」
フルカラーの図解でいろんな雑学をつまみ食い。カフェのあるTSUTAYAで買いました。子供が大きくなったときに「入り口」になってほしい本を選ぼうという気持ちが大きくなっていることに気づく。本などまるで読まない子かもしれないのにね(元気であってくれればいい)。
子のために
自分のために
◆柴田元幸「つまみ食い文学食堂」
(質チョイス共に)信頼をおいているので、いわば翻訳者買いをしている柴田元幸氏。結構前に連載されていたエッセイをまとめた本ですが、取り上げられている作品を割と読んだことがあって「話についていけるぞ」感が嬉しかった。
気になった箇所を #引用
不味い食事をめぐる文章には、美味い食事をめぐる文章にはない文学性がある(中略) その不味い食事が調理され食されるに至った人間のドラマに共感を寄せることは大いに可能であり、むしろそのように共感することは、人の道にかなったことだとすら言えるであろう。
(『不味い食事』の章より)
これを象徴的に読むなら、『飢ゑ』の若者は、世界の意味を見きわめようと苦闘すればするほど世界の無意味を証明してしまう一方で、「断食芸人」の芸人は、世界が無意味であることにはじめから勘づいてしまっている
(『空腹、飢え、断食』の章より)
『そうそう、そうなんです。食べ物があれば、おいしくなさそうだし、おいしそうだと食べ物はそこにない!』(巻末の対談より)
◆みっけ「知りたいこと図鑑」
フルカラーの図解でいろんな雑学をつまみ食い。カフェのあるTSUTAYAで買いました。子供が大きくなったときに「入り口」になってほしい本を選ぼうという気持ちが大きくなっていることに気づく。本などまるで読まない子かもしれないのにね(元気であってくれればいい)。
子のために
白水uブックス「アメリカ幻想小説傑作集」収録
ヘンリー・ジェイムズ「なつかしい街かど」(志村正雄訳)より #引用
ヘンリー・ジェイムズ「なつかしい街かど」(志村正雄訳)より #引用
「ああ!」とブライドンはたじろいだ──彼が自分の正体であると証明されたからか、彼の指が欠けているからか。それから「彼は年収百万ドル」と明快につけ足した。「でも、彼には、きみがいない。」
「だから彼は違う──そうよ、彼は──あなたじゃない!」と彼女はささやき、彼は彼女を胸に引き寄せた。
白水uブックス「アメリカ幻想小説傑作集」収録
ナサニエル・ホーソーン「若いグッドマン・ブラウン」(志村正雄訳)より #引用
ナサニエル・ホーソーン「若いグッドマン・ブラウン」(志村正雄訳)より #引用
『お互いの心を頼って、きみたちはいまも美徳がすべて絵そらごとなわけではないと思っていた。今度こそ夢が覚めただろう。悪こそ人間の性なのだ。悪こそ、きみたちの唯一の幸福なのだ。もう一度言おう、よく来た、わが子たちよ、きみたちの仲間の交わりに』
ケアリー「堆塵館」、夢中で読んでいたらそろそろ読み終わりそうです。
家長ウンビット・アイアマンガーが孫息子クロッドにアイアマンガー家の来歴を語って曰く
家長ウンビット・アイアマンガーが孫息子クロッドにアイアマンガー家の来歴を語って曰く
『この悪臭を放つ鼻摘みもの、粉々になったもの、ひび割れたもの、錆びたもの、ねじを巻きすぎたもの、欠けたもの、臭いもの、醜いもの、有毒なもの、使い道のないもの。そういったものすべてをアイアマンガー一族は、なにものにも代えがたい愛情をもって遇した。そうした嫌われたものに注ぐアイアマンガーの愛情に勝るものはこの世にはない。われらが所有したものものは茶色で、灰色で、黄ばんでいて、染みだらけで埃だらけで腐臭を放っている。われらは白徽の王だ。徽すらも所有していると私は思っている。われらは徽の大家(たいか)なのだ』#引用
いろいろと苦しい時期を抜けた気がします。
ソロー「森の生活」より、小屋の床掃除をするため家具いっさいを外に運び出して草の上に置く描写。
ソロー「森の生活」より、小屋の床掃除をするため家具いっさいを外に運び出して草の上に置く描写。
本やペンやインク壺をのせたままの三脚机がマツやヒッコリーのなかに置かれているのを眺めるのは楽しかった。(中略)小鳥が一羽、隣の枝に止まり、ヤマハハコがテーブルの下に生え、ブラックベリーの蔓がその脚にまとわりついていたりする。マツカサ、クリのいが、ストローベリーの葉が、あたりいちめんにちらばっている。こうしたものたちのかたちが、テーブル、椅子、寝台架などに模様として刻まれるようになったのは、もともと家具類がこんなふうに森の中に立っていたからではないかという気がした。#引用
#記録 #読了 #Archive #引用 #語彙・表現
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