雨でした。風も強く、傘をさして外を歩いているとコートの袖口が濡れて(ああ、世界の中にいるな)と思った。
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豆を撒きました。恵方巻も食べました。
この恵方巻というの、自分が子供だった頃には全然メジャーじゃなかったと思うのだが(当時は関東にいたせいもあると思う)、最近はスーパーでいろんな種類が山積みになっているので何となく買ってしまう。
一応「今年の方角」を確認し、でも椅子の向きまでは変えずにモグモグ食べて、ちょっと休憩してまた食べて、最後の方は食べ疲れてしまい、何だかひどい目にあったような気もしてくる。自分で買ってきたのに。
少し喉が痛いので寝ます。最近また寝るのが下手になってきた。
この恵方巻というの、自分が子供だった頃には全然メジャーじゃなかったと思うのだが(当時は関東にいたせいもあると思う)、最近はスーパーでいろんな種類が山積みになっているので何となく買ってしまう。
一応「今年の方角」を確認し、でも椅子の向きまでは変えずにモグモグ食べて、ちょっと休憩してまた食べて、最後の方は食べ疲れてしまい、何だかひどい目にあったような気もしてくる。自分で買ってきたのに。
少し喉が痛いので寝ます。最近また寝るのが下手になってきた。
アガサ・クリスティ「そして誰もいなくなった」を少しずつ #Audible で聴いてきて、ちょうど誰もいなくなったところです。
BBC One(2015)版のテレビドラマが面白かったので聴き始めたという経緯のため真犯人や動機などは知っているのだが、二周目の楽しさがあります。というか今までよく本作のネタバレを回避して生きてこられたなと思う。「オリエント急行殺人事件」は無理でしたが。
少し暖かくなったと思っていたら明日辺りからまた寒さが戻るようで。豆もまかなくてはいけない。
家に入ってこようとする“鬼”って何だろう。災いのような劇的なもの。悲しみの浸透圧のようなもの。
昨夜、入浴中にふと詩の断片が浮かんできたのだが書き留める前に溶けてなくなってしまった。
BBC One(2015)版のテレビドラマが面白かったので聴き始めたという経緯のため真犯人や動機などは知っているのだが、二周目の楽しさがあります。というか今までよく本作のネタバレを回避して生きてこられたなと思う。「オリエント急行殺人事件」は無理でしたが。
少し暖かくなったと思っていたら明日辺りからまた寒さが戻るようで。豆もまかなくてはいけない。
家に入ってこようとする“鬼”って何だろう。災いのような劇的なもの。悲しみの浸透圧のようなもの。
昨夜、入浴中にふと詩の断片が浮かんできたのだが書き留める前に溶けてなくなってしまった。
振り返れば何という年明けだったろうか、個人的にも気の滅入ること続きで、祝うというよりは気を引き締める方に傾いた新年でした。
手放しでおめでとうございますとは言えないけれど、許された命を今年も生きましょう。
あっという間に2月に入ってしまった。今年は閏年なので29日がありますね。
2023年12月と2024年1月はあまり本を読みませんでした。
紙の本──
ナギーブ・マフフーズ「ミダック横丁」
:面白おかしさはいつも、奇妙な切なさと手を繋いでいる。ミダック横丁はいろんな意味で狭い場所なのだが、それでもどうしようもなく巨大な世界に取り巻かれているのでした。
カズオ・イシグロ「忘れられた巨人」
:鬼だの竜だのアーサー王の騎士だのが出てくるファンタジーで最初は戸惑ったが、良かった。これまでに読んだカズオイシグロ作品の中では「遠い山なみの光」と同じくらい好きかもしれない。原題は“The Buried Giant”、物語の比較的序盤で巨人の墓と言われている場所が出てきて、主人公たちは巨人を目覚めさせぬよう気をつけて歩く。タイトルにもなっている巨人への言及はそこだけなのですが、土の下に眠る巨人の大いなる沈黙、その恐ろしさと寂寥感とを読了後にひしひしと感じた。忘却の功罪。
コルタサル「八面体」
:「夏」「シルビア」が良かった。「対岸」に続いて短編小説論「短編小説とその周辺」も収録。コルタサルは本当に短編小説を愛していたんですね。
電子書籍──
ヘミングウェイ「老人と海」
prime readingに光文社古典新訳文庫版があったので読む。小川高義訳。大昔に読んだのは新潮文庫の福田恆存訳のはず。新潮文庫では新訳も出ていますね。
なお角川文庫でも新たに越前敏弥訳が出たばかり。サンチャゴが可愛がっている例の“the boy”について、どれくらいの年齢の人物なのか実は解釈が割れており、昔から議論されてきたということが光文社古典新訳文庫の訳者解説に書かれていたのですが、角川文庫の新訳はこれを少年でなく青年として翻訳した「新解釈版」なのだそうです。
太宰治「パンドラの匣」「十二月八日」
どんどん読むぞと思いつつも全然読めない文豪作品。青空文庫の本はKindle本形式になっているものが多くてありがたいです。
以上が #読了 。
オーディオブック(#Audible)──
スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ「戦争は女の顔をしていない」
延々と続く証言。あらゆる面においてフェアであろうとする著者の姿勢を随所に感じながらも、本作ばかりを聴き続けるのはなかなかに堪え、中断し他をあれこれかじっては戻るような形でやっと3分の2ばかり聴いたかと。
番外編──
人に紹介してもらって井上ひさし「握手」(『ナイン』収録)を読んだらとてもよかったので他も読みたいと思った。中学校の国語の教科書に(何度か?)掲載されているようなのだが、全然記憶にない。載ってなかったのかな。読書好きには多いと思いますが、国語の教科書は配られたらすぐ隅々まで読んでしまう子供でした。
手放しでおめでとうございますとは言えないけれど、許された命を今年も生きましょう。
あっという間に2月に入ってしまった。今年は閏年なので29日がありますね。
2023年12月と2024年1月はあまり本を読みませんでした。
紙の本──
ナギーブ・マフフーズ「ミダック横丁」
:面白おかしさはいつも、奇妙な切なさと手を繋いでいる。ミダック横丁はいろんな意味で狭い場所なのだが、それでもどうしようもなく巨大な世界に取り巻かれているのでした。
カズオ・イシグロ「忘れられた巨人」
:鬼だの竜だのアーサー王の騎士だのが出てくるファンタジーで最初は戸惑ったが、良かった。これまでに読んだカズオイシグロ作品の中では「遠い山なみの光」と同じくらい好きかもしれない。原題は“The Buried Giant”、物語の比較的序盤で巨人の墓と言われている場所が出てきて、主人公たちは巨人を目覚めさせぬよう気をつけて歩く。タイトルにもなっている巨人への言及はそこだけなのですが、土の下に眠る巨人の大いなる沈黙、その恐ろしさと寂寥感とを読了後にひしひしと感じた。忘却の功罪。
コルタサル「八面体」
:「夏」「シルビア」が良かった。「対岸」に続いて短編小説論「短編小説とその周辺」も収録。コルタサルは本当に短編小説を愛していたんですね。
電子書籍──
ヘミングウェイ「老人と海」
prime readingに光文社古典新訳文庫版があったので読む。小川高義訳。大昔に読んだのは新潮文庫の福田恆存訳のはず。新潮文庫では新訳も出ていますね。
なお角川文庫でも新たに越前敏弥訳が出たばかり。サンチャゴが可愛がっている例の“the boy”について、どれくらいの年齢の人物なのか実は解釈が割れており、昔から議論されてきたということが光文社古典新訳文庫の訳者解説に書かれていたのですが、角川文庫の新訳はこれを少年でなく青年として翻訳した「新解釈版」なのだそうです。
太宰治「パンドラの匣」「十二月八日」
どんどん読むぞと思いつつも全然読めない文豪作品。青空文庫の本はKindle本形式になっているものが多くてありがたいです。
以上が #読了 。
オーディオブック(#Audible)──
スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ「戦争は女の顔をしていない」
延々と続く証言。あらゆる面においてフェアであろうとする著者の姿勢を随所に感じながらも、本作ばかりを聴き続けるのはなかなかに堪え、中断し他をあれこれかじっては戻るような形でやっと3分の2ばかり聴いたかと。
番外編──
人に紹介してもらって井上ひさし「握手」(『ナイン』収録)を読んだらとてもよかったので他も読みたいと思った。中学校の国語の教科書に(何度か?)掲載されているようなのだが、全然記憶にない。載ってなかったのかな。読書好きには多いと思いますが、国語の教科書は配られたらすぐ隅々まで読んでしまう子供でした。
目が覚めたら枕元に赤い袋があり、その隣に飼い猫が気難しい顔をして座っていた。
クリスマスの朝にプレゼントが置いてあるなんて何年ぶりだろう、子供時代以来かもしれない。
エンデの「はてしない物語」が枕元にあった朝を思い出しました。何だか涙のようなものがすっと胸の奥から広がってくるのを感じたが、猫の顔が面白くて笑ってしまった。
クリスマスの朝にプレゼントが置いてあるなんて何年ぶりだろう、子供時代以来かもしれない。
エンデの「はてしない物語」が枕元にあった朝を思い出しました。何だか涙のようなものがすっと胸の奥から広がってくるのを感じたが、猫の顔が面白くて笑ってしまった。
書いている小説に早いところもう一区切りついてほしくて苦しく、でも書いているあいだは飛ぶように楽しい。
朝起きた瞬間に小説のことを思うと、悪夢の残滓がすっと溶けて消えます。
このところ本当に眠りが悪いのだが元気に起きられる。躁じゃないと思うけれど気をつけます。どなた様もご安全に。
朝起きた瞬間に小説のことを思うと、悪夢の残滓がすっと溶けて消えます。
このところ本当に眠りが悪いのだが元気に起きられる。躁じゃないと思うけれど気をつけます。どなた様もご安全に。
しばらく投稿していないなあと思っていたらなんと1ヶ月以上が経っていた。はやいこわいやばい。
相変わらず紙の本を読んだり電子書籍を読んだりオーディオブックを聴いたりしているだけの日々ですが、夏の新型コロナ罹患後に思いついて書き始めた中篇?がひとまず最後まで辿りついたところ。膨大な量の手直しが待っていますが一番好きな工程なので楽しく苦しみたい……。
ガザ地区の状況については、一市民のレベルで心を痛めています。土地と歴史に絡む問題が複雑過ぎるので(しかし十分に単純な紛争なんてあるだろうか?)、ただ人間として業を感じています。ウクライナの方も終息の気配なし。私は家で本を読んでいる。
最近の読了リスト。
#Audible にて読もうと思いつつ後回しにしていた話題作やらを。
齊藤彩「母という呪縛 娘という牢獄」、井戸川射子「この世の喜びよ」、高瀬隼子「おいしいごはんが食べられますように」、村上春樹「猫を棄てる 父親について語るとき」、川上未映子「春のこわいもの」。
最近これといって読み進めている紙本がないのもあり、Kindleに積んでいる大量の青空文庫本をちまちま消化しています。
再読の夏目漱石「こころ」と坂口安吾「堕落論」、児童向けの翻案しか読んだことがなかったと思われるゴーゴリ「外套」。
読んだことあるはずの作品でも全く自分のものになっていないことがわかり多少ガッカリするが、飲んだ水みたいに体を通り抜けて今日を生かしてくれるならそれでもいいと思う。たぶん渇きを潤してくれた日も熱を和らげてくれた日もあるのだろう、汗や涙に意味はありますか、なくてもきっと効能はある。
相変わらず紙の本を読んだり電子書籍を読んだりオーディオブックを聴いたりしているだけの日々ですが、夏の新型コロナ罹患後に思いついて書き始めた中篇?がひとまず最後まで辿りついたところ。膨大な量の手直しが待っていますが一番好きな工程なので楽しく苦しみたい……。
ガザ地区の状況については、一市民のレベルで心を痛めています。土地と歴史に絡む問題が複雑過ぎるので(しかし十分に単純な紛争なんてあるだろうか?)、ただ人間として業を感じています。ウクライナの方も終息の気配なし。私は家で本を読んでいる。
最近の読了リスト。
#Audible にて読もうと思いつつ後回しにしていた話題作やらを。
齊藤彩「母という呪縛 娘という牢獄」、井戸川射子「この世の喜びよ」、高瀬隼子「おいしいごはんが食べられますように」、村上春樹「猫を棄てる 父親について語るとき」、川上未映子「春のこわいもの」。
最近これといって読み進めている紙本がないのもあり、Kindleに積んでいる大量の青空文庫本をちまちま消化しています。
再読の夏目漱石「こころ」と坂口安吾「堕落論」、児童向けの翻案しか読んだことがなかったと思われるゴーゴリ「外套」。
読んだことあるはずの作品でも全く自分のものになっていないことがわかり多少ガッカリするが、飲んだ水みたいに体を通り抜けて今日を生かしてくれるならそれでもいいと思う。たぶん渇きを潤してくれた日も熱を和らげてくれた日もあるのだろう、汗や涙に意味はありますか、なくてもきっと効能はある。
家から一歩も出ていないのに気づけば5カ所くらい蚊に刺されていた。
昨夜は書いている小説のプロットを最後まで書き出して、あそこはむしろこうした方がいいかな?などと考えながら寝落ちしました。
なぜか人生で一度二度しかやったことのないテニスの試合をしている夢を見た(書きかけの小説には全く関係なさそう)。
一週間ばかり前に岩波文庫フェアのブックカバーが届いたのだがまだ開封もしていない。
曇り空は気分が沈みます。
TV番組「世界ねこ歩き」を飼い猫が熱心に見ていて笑ってしまった。猫はいいなあ。
なぜか人生で一度二度しかやったことのないテニスの試合をしている夢を見た(書きかけの小説には全く関係なさそう)。
一週間ばかり前に岩波文庫フェアのブックカバーが届いたのだがまだ開封もしていない。
曇り空は気分が沈みます。
TV番組「世界ねこ歩き」を飼い猫が熱心に見ていて笑ってしまった。猫はいいなあ。