or 管理画面へ

No.94, No.33, No.32, No.31, No.30, No.29, No.287件]

咳はだいぶ良くなってきました。
「森の生活」上下巻を一旦 #読了 し、サラマーゴ「白の闇」を読み始めつつ小説を書いている。原稿用紙換算で今やっと30枚くらいだろうか。使いさしの大学ノートなどを埋めるように書いているので正確な字数や枚数は不明。
埋まったノートや紙束は、頭から改稿して次のバージョンができた時点で捨てます。

他にも書きたいものがたくさんあって、体調と手だけが追いつかない。世界が(その醜さも含めて)あまりにも本物であって、それは美しいということなので、自分のような紛い物の人間がここにいるのは間違いじゃないかとずっと思っている。

老猫の右耳つまむ左手の中でこしらえている霊薬
#短歌

日記

papelogに「日記」カテゴリを新設してみました。
それに伴い一部の「呟き」をカテゴリ変更。
切り分けが難しいところですが。

運営

個人的に、今後“X(旧Twitter)”は“Txitter”表記で行こうかなと。
どうでもいいが、アルファベット一文字で固有名詞として機能するだろうと考えているところにもう傲慢さを感じて好かない。

呟き

Twitter→Xとの距離感を見失い個人用マイクロブログにひきこもって約一か月。
前のTwitterが好きだったとかXは私物化されていて嫌だとかいうわけではなく、そもそも昨今のSNSはやはり私にはノイズが多すぎるのかもしれないということを改めて感じて冷めたというか。

読書アカウント界隈というのはそれでも、素朴な「好き」や承認稼ぎのためでない誠実な情報発信がまだまだ残っている世界で、だからこそXという商業地区化されつつあるSNSではなくて、もっと速度の合う場所があるんじゃないかと感じている。
求めている情報の内容および質と、SNSの速度や賑やかさの感覚が合ってさえいれば、Twitter→ XでもTikTokでも YouTubeでも、よかったわけなんですが。

「タイパ」、タイムパフォーマンスの時代に本など読んでいる人間の方がそもそも少数派なんだろうとは思います。
逆に、普段速い世界で生きている人たちにアプローチするためにはそういうSNSを戦略的に使っていくべきなんだろうとも。
そういうことはちょっとやってみたいかもしれない。

呟き

骨つき肉 #詩

いつもの精肉売り場

あなたの肩肉がパッケージされていた

うす切りの

二割引きで


買ったけれど、台所

煮ていいのか

焼けばいいのか

思わず冷凍庫にしまいこんで


息をついた

明日は売っていますか

あなたのもも肉、すね肉、ばら肉

タンにホルモン、目玉、ハツ


うす濁りの水をシンクにあけて

今日も新しくしてやります

花弁が色褪せるより先に

根が腐るなんて、怠惰だろうから


あれから何度かよっても

精肉売り場にあなたは見当たらず

わたしは手ぶらで帰る

そうしてだんだん痩せる


やはり食わねばならぬのか

冷凍庫あけて

そっけないピンク色した

うす切りの二割引きの


あなたに下味をつけて

フライパンでしっかり焼いて

食べましょう、食べるとも

だから明日こそは売っていますか


あの日わらいながら動かした

大きなあなたの影

暗い、名前のない

ひとのかたちした骨つき肉

断片