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2023年9月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

小説を書いて詩を書いてスイカを食べました。

今日、読みかけの本をひらいたら、誰かが物語を書き残してくれて自分が今それを読んでいるという事実に突然おもいがけなく心が震え泣き出しそうになってしまった。
旅行鞄やら柳行李やらにいっぱい、日の目を見ない原稿を溜め込んだっていいじゃないかと思う。書きたい。

日記

終戦 #詩

あれは三万五千年前に

噴き出した火焔の白い熾

大地のきずはいつしか治り


あれは四千年前に

運行していた星の軌道

指さされたその彼方で


あれはいつだったでしょうか

鉄の翼がのこした痕

巨大な悪意の膨張

立ち止まって

口あけて

指先離れた風船を

匿っている白い城砦

いつまでも、いつまでも


scratch, scratch, scratch

いたずら者の小鳥が石壁にとまり

短い尾羽をふるわせている


平気です

平気でないでしょうに

scratch, scratch


白銀の画鋲が頭ひからせて

画用紙をひろびろと支えている

待つならば忍耐強く

絵筆をめいめい携えて

群れなし降りてくる亡霊は

あんまりゆっくりなものですから


刻みつけられては揺れる薄皮

フリップブックでさあ御覧じろ

あれはご存じ

これはいかが

知っていますもちろん

いつのことだったでしょうか

scratch, scratch 時の点描

潤んだ目玉のつけた引っ掻き傷

きっと私もそのひとつです

scratch, scratch

空の城砦から

小鳥が今にも落ちてゆきます

断片

人生について
生まれた日がハッピーエンドで、そこに至る重苦しい誰かの前日譚へと遡っていっている気がする。

戯言

しんどいときほど救いを求めて救いのない物語を読んでしまう。
知らないうちにずっと効いていた麻酔が良くも悪くも切れていたらしく、耐えられなくなるたびに、痛み止めのようにして。

呟き

2023年8月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

咳はだいぶ良くなってきました。
「森の生活」上下巻を一旦 #読了 し、サラマーゴ「白の闇」を読み始めつつ小説を書いている。原稿用紙換算で今やっと30枚くらいだろうか。使いさしの大学ノートなどを埋めるように書いているので正確な字数や枚数は不明。
埋まったノートや紙束は、頭から改稿して次のバージョンができた時点で捨てます。

他にも書きたいものがたくさんあって、体調と手だけが追いつかない。世界が(その醜さも含めて)あまりにも本物であって、それは美しいということなので、自分のような紛い物の人間がここにいるのは間違いじゃないかとずっと思っている。

老猫の右耳つまむ左手の中でこしらえている霊薬
#短歌

日記

papelogに「日記」カテゴリを新設してみました。
それに伴い一部の「呟き」をカテゴリ変更。
切り分けが難しいところですが。

運営

個人的に、今後“X(旧Twitter)”は“Txitter”表記で行こうかなと。
どうでもいいが、アルファベット一文字で固有名詞として機能するだろうと考えているところにもう傲慢さを感じて好かない。

呟き